1962-02-13 第40回国会 参議院 建設委員会 第7号
〔委員長退席、理事村上春藏君着席〕 そこで重要河川の整備ができたとは申しますが、この管理も大事ではございますが、さらに方向を進めて参りまして建設省としましては中小河川あるいは溪流砂防等に今後大いに力を注いで参りたい、かような角度に立ちまして三十七年度予算編成にも臨みましたようなわけで、まだこれをもって十分とはもちろんいたしませんが、今後そういう方向に努力をして参りたいと考えておるわけでございます。
〔委員長退席、理事村上春藏君着席〕 そこで重要河川の整備ができたとは申しますが、この管理も大事ではございますが、さらに方向を進めて参りまして建設省としましては中小河川あるいは溪流砂防等に今後大いに力を注いで参りたい、かような角度に立ちまして三十七年度予算編成にも臨みましたようなわけで、まだこれをもって十分とはもちろんいたしませんが、今後そういう方向に努力をして参りたいと考えておるわけでございます。
○田中一君 私はこの閉会中にも山を見て歩いているのですが、実際に山腹砂防を行なわなければならぬという地点が放任されて、そうして、全く溪流砂防というか砂防施設を農林省がやっている実態を見ている。当然山腹の荒廃があるにもかかわらず仕事をしていないという点が多々あるのです。 そこで今度の治山治水緊急措置法によるところの事業というものは、この計画によって少なくとも五カ年間は縛られるわけなんですよ。
おのおの別々にですよ、たとえば山腹砂防、溪流砂防という分け方をしているけれども、それがなかなか十分に個所々々によって判定がつかないという危険が多分にあるならば、そのためにしないことも困るのです、しなければならないのです。従って一つにするというような議論も成り立つのじゃないかと思うのです。
この精神的ないわゆる観点から指導されることは勿論重大でありますが、もう一つ考えますことは、どうもダムの建設或いは溪流砂防、山腹砂防に従事するところの現場の公務員のかた、このかたがたは大体二重生活をしておるはずであります。特に山の奥であるからして物価が安いかと申しますと都会よりも高いのであります。
私どももとより協力いたしまして、併しながら溪流工事に伴つてどうしても農林関係でやれない山腹工事のごときは、従来若し遠慮しているような形があつたといたしますと、これから後は遠慮せずにどしどし溪流砂防に伴う山腹砂防はやるようにいたしたいと思つております。
從つて溪流砂防とか山腹砂防とか分れておりますが、所管の事務はいずれにいたしましても、今後年々歳々累増の一途を辿つております災害を防止する上において、治山治水ということをしつかりやらなければならんということの感を非常に強くいたしました。
從つて建設省といたしましては、御承知の通りいわゆる溪流砂防を担当いたしております。この砂防については他の河川改修と全く同一に私共は重く見ております。砂防を軽視いたしておるということは毛頭ございません。この点は御了承願いたいと思うのであります。建設省の計画をいたしておりますいわゆる治水五ケ年計画であります。
しかして今月は建設省といたしましては、いわゆる溪流砂防をいたしまして、農林省は傾斜砂防と申しますか、そういう方面のことをいたしておるのであります。國会におきましてもいろいろのお説があるように聞いておりますが、すなわち本年の七月でありますか、建設省の官制案が出た際に、砂防などのことは一元的に建設省において取扱うべきものであるという意見もあつたように拜承いたしております。
一方河川砂防ないしは溪流砂防は建設省の所管であるわけでありまするが、砂防の一元化というようなことが近時叫ばれまして、建設省へ一元的に砂防行政を持つて行くというようなことを仄聞しておるのであります。
渡良瀬川上流の足尾銅山の煙害による荒廃林は大規模に山腹砂防並びに溪流砂防を施工しなければこの地帶は荒廃の一途をたどるであろうと思われます。現実の問題として上流の松川附近は今や無住地帶となつていて三川合流地域に大規模の砂防堰堤を計画しているが、ぜひともこれを実現いたさねば渡良瀬川の渇水はやみません。
從つてこの溪流砂防行政を森野行政の一部として統一することは、現地關係者の熱望するところでありまして、この際、歐米先進國のすでに優秀な例があるのであります。かような例にならいまして、農林省に一元移管せられたいというところの趣旨でありまして、以上の件につきまして簡單な御答辯を煩わしたい、かように考えております。
ところが、從來は砂防はやはり内務省で、山林砂防も、或いは溪流砂防も全部内務省の所管であつたのでありますけれども、最近におきましては、山腹砂防はこれを農林省の所管に移しまして、内務省といたしましては溪流砂防に專念するというように相成つたのであります。そこで砂防が今日までどのくらい工費が使われておつたかということを一應御披露申上げます。
次に砂防行政機構について、内務省で扱つております溪流砂防、農林省所管の山腹砂防を一つにする意思はないかというお話でありますが、これは治水の面から見ますと、たれしも異存のない點でありまして、ぜひともこれを一つに統一すべきであると存ずるのであります。
むしろ溪流砂防等も山林行政に含まれて行われておる例が多いように見ております。山腹工事と溪流工事というものは山地、森林の構成の中において一体として働くべき性格のものであるというふうに私共は考えております。治山治水の本当の性格というものは、全林野を対象にしまして水と森林とを巧みに融和しなければいけない。單なる土木工事だけでは、何と申しますか、徒らに資材と経費を要するだけであつて、その効果は挙げにくい。
御承知のように内務省の行なつております溪流砂防と、農林省の行います山地砂防との範囲が、一應内務省と協定いたしまして閣議決定になつております。溪流工事は原則として内務省が行う。但し山腹工事と雖も傾斜急峻にして造林の見込がない個所は内務省において行う。それから山腹工事は原則として農林省において行う。尚溪流工事と雖もその山腹工事施行上必要なる工事は農林省において行う。
尚又内務省でやつております溪流砂防のみならず、農林省の林野局の方の事業とも十分一つ連絡を密にして參りたいと、かように思つております。
ただいま申上げました全國の内務省所管に屬する砂防というものは御存じの通り溪流砂防でありまして、これが百數十億と申し上げたのでありますが、これはわれわれとしては日本の現状から見ますればできるだけ早く完備したい。